車両挙動を考慮した生活道路における高齢運転者への助言型ISA効果検証
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29 表 4-3 速度規制低下点別被験者別の通過回数及び遵守率変化 4-3-2 超過率が最も高い速度規制低下点の道路状況 前節の表 4-3で示した速度規制低下点のなかで、超過率が最も高い箇所を分析対象として、具体的な道路状況を観察しながら、それらの特徴を考察する。なお、本節では、年齢層に関わらず、助言型ISA稼動前において、超過率が最も高い2箇所を抽出する。 まずは、速度規制低下点1(番号:32717770289770282)の道路状況を図 4-7に示す。この場所において、ISA稼動前の超過率は0.833で、ISA稼動中の超過率は0.862で、超過率が3%以上上昇することから、助言型ISAの速度抑制効果がないことを確認できた。そこでの道路状況に関する詳細は以下のとおりである。この場所は猿投地区周辺において、交差点の流入リンクは中央線がない道路区間で、流出リンクは中央線がある道路区間である。なお、流入リンクはカラー舗装が整備されている通学路であるため、走行速度に注意している通学路から郊外地域の補助幹線道路区間に変わった際、スピードを出しやすい環境にあるように見受けられる。また、流出リンク右側には住宅があるため、見通しが良くないが、左側には駐車場があるため、見通しが良い。対策方針としては、道路両側に速度注意看板を設置することなどを通じて、走行速度を抑制する必要があると考える。 Google衛星画像 Googleストリートビュー 図 4-7 速度規制低下点の32717770289770282の道路状況 速度規制低下点の番号(交差点&流入リンク&流出リンク)速度規制(km/h)パターン③とパターン④を合わせた通過回数超過率(パターン③/通過回数)被験者ID(類型)流入リンク流出リンクISA稼動前ISA稼動中ISA稼動前ISA稼動中306137662057661516040870.500 0.429 (↓)EI012_XM003(高齢者)31005767203767202604011260.182 0.000 (↓)EI012_XM003(高齢者)3271777028977028260406290.833 0.862(↑)EI012_XM003(高齢者)64802767397765796605022190.227 0.211 (↓)EI012_XM003(高齢者)303367654177654166040670.667 0.571 (↓)EJ001_cycle‐4(高齢者)3108376738976739060509150.5560.600(↑)YJ005_T002(非高齢者)12413720451720444604014121.0001.000(→)YJ010_T009(非高齢者)310837673897673906050860.625 0.333(↓)YJ010_T009(非高齢者)3108376738976739060509240.5560.542(→)YJ012_T001(非高齢者)注:↓は3%以上低下、↑は3%以上上昇、→は横ばい

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