車両挙動を考慮した生活道路における高齢運転者への助言型ISA効果検証
21/46

17 表 3-4 走行速度の統計指標(年齢層別) 年齢層 高齢者 非高齢者 速度規制有無 速度規制無区間速度規制有区間速度規制無区間 速度規制有区間平均値 30.2223.99 27.99 22.72不偏分散 121.8974.28 113.87 124.49最大値 83.0050.00 58.00 54.0085パーセンタイル速度 42.0032.0040.00 34.00 (2)走行速度の実態把握(高齢者vs非高齢者) 速度規制有無別年齢層別の走行速度の実態を把握するため、高齢者10名、非高齢者10名が共に走行した道路区間を対象として抽出し、速度規制無のものが84で、速度規制有のものが47である。その分析結果を図 3-5に示す。また、被験者の走行速度の各統計指標を表 3-5に整理する。その結果としては、速度規制無の道路区間の速度実態をみると、非高齢者と比較して高齢者は速度の平均値、最大値が高く、85パーセンタイル速度が同程度である。 速度規制無の道路区間(N=84) 速度規制有の道路区間(N=47) 図 3-5 生活道路における走行速度の分布(速度規制有無別) 表 3-5 走行速度の統計指標(速度規制有無別) 速度規制有無 速度規制無区間 速度規制有区間 年齢層 高齢者 非高齢者 高齢者 非高齢者 平均値 31.5128.4326.62 25.22不偏分散 93.13124.0378.84 131.95最大値 83.0058.0050.00 54.0085パーセンタイル速度 41.0041.0036.00 37.00 (3)走行速度と道路区間長の関係 生活道路において、走行速度の実態を適切に反映するため、GPSデータから10 km/h(徐行)を除外した。そして、走行速度と道路区間長の関係を把握するための分析結果は図 3-6に示す。これらの分析から、以下のことが分かる。 ○速度規制無の道路区間について、区間長が400 mより長くなるものがある。 ○速度規制の有無にも関わらず、道路区間長が長いほど、走行速度が速い。 ○速度規制無の道路区間における走行速度の実態をみると、速度規制有と比較して走行0.000.050.100.150.200.250.300.350.400.45051015202530354045505560相対度数速度値(km/h)高齢者非高齢者30キロ以上0.000.050.100.150.200.250.30051015202530354045505560相対度数速度値(km/h)高齢者非高齢者30キロ以上

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る