自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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884-1-5.中⼼市街地の活⼒低下 (1)中⼼市街地の活⼒低下の現状 ここでは商店街の実態を⽤いて中⼼市街地の現状を把握する。平成27年度商店街実態調査報告書82)によると、1商店街あたりの空き店舗率は2003年以降増加傾向にあったが、2012年から2015年にかけては減少している。 図Ⅱ-4-9 1商店街あたりの空き店舗数および空き店舗率の推移 直近では空き店舗率の改善がみられるが、今後も空き店舗が増加すると考える商店街は4割を超え、最近の景況として「衰退している」や「衰退の恐れがある」と回答する割合は6割を超える。 図Ⅱ-4-10 今後の空き店舗の⾒通し 図Ⅱ-4-11 商店街の最近の景況 また、空き店舗が埋まらない理由として「所有者に貸す意思がない」や「家賃の折り合いがつかない」「商店街に活気・魅⼒がない」との回答割合がそれぞれ3〜4割を占めており、活⼒低下とともに店舗の魅⼒や事業意欲の低下の問題も抱えている。 82) 中⼩企業庁:平成27年度商店街実態調査報告書 概要版,2016..

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