自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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794.都市交通の問題と⾃動運転の必要性 4-1.都市交通の問題 4-1-1.道路交通事故 (1)道路交通事故の現状 ⽇本の交通事故死者数は、2016年で3,904⼈であり1949年以来64年ぶりに4千⼈を下回った61)。2017年の交通事故死者数は3,694⼈(前年⽐-210⼈、-5.4%)で、警察庁が保有する1948年以降の統計で最少となった62)。 特に近年では、⾼齢者による交通事故の問題が注⽬されている。75歳以上の⽅が運転免許を更新する際は、認知機能検査を受けることが2017年3⽉から義務付けられた。 報道63)によると、認知機能検査を受講した172万⼈あまりのうち、4.7万⼈(2.7%)が認知症の恐れがあると判定された。 図Ⅱ-4-1 道路交通事故による交通事故発⽣件数、死者数、負傷者数及び重傷者数の推移61) 61) 内閣府: 平成29年交通安全⽩書, 2017. 62) 警察庁交通局広報資料(平成30年1⽉4⽇): 平成29年中の交通事故死者数について, 2018. 63) 例えば時事通信社記事: 4.7万⼈「認知症恐れ」判定=免許取り消し・停⽌1351⼈-改正道交法・警察庁, 2018.2.26.

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