自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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41.⾃動運転が普及した段階の姿 1-1.⾃動運転の導⼊領域・導⼊の姿 (1)⾃動運転の導⼊領域の拡⼤の想定 ⽇本政府の官⺠ITS構想・ロードマップ2017iv)では、⾃動運転の市場化の想定について、⾼速道路や限定地域でのサービス実現が想定されている。この考え⽅を踏まえ、⾃動運転の導⼊可能領域が拡⼤する仮定を図Ⅰ-1-1の通り想定するv)。 第1段階では、上記ロードマップの想定に合わせて、⾼速道路本線やインターチェンジ(IC)周辺、及び中⼭間地等の限定地域など、局所的な領域で導⼊が始まる。 第2段階では、局所的な導⼊地域が増加するとともに、導⼊地域の線的なつながりが⽣まれ、⾃動運転が利⽤可能なネットワークが形成される。 第3段階では、導⼊地域の領域が広がり、隣接する導⼊地域が重なり合うことで⾯的なつながりが⽣まれ、都市の多くの領域が⾃動運転利⽤可能なエリアが形成される。本章で描く⾃動運転が普及した段階は、第3段階の状態を想定する。 限定的な領域でスタート(局所)導⼊地域の増加線的なつながり領域の拡⼤⾯的なつながり 図Ⅰ-1-1 本ビジョンにおける⾃動運転の導⼊可能領域拡⼤の想定 iv 第Ⅱ編3-1-1.(1)参照 v 第Ⅱ編2-2-5参照

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