自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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743-3.市販⾞の⾃動運転機能の性能 3-3-1.ADASの機能 市販⾞の⾃動運転機能を評価する試みが、⾃動⾞専⾨誌(⽇経Automotive)により実施された52)。 その結果を概観すると、⾃動⾞線維持機能(LKAS:Lv2)の平均作動率(機能作動時間÷評価対象⾛⾏時間:⾼いほど良い)は、⾞種によりばらつきはあるが90%程度であった。低い⾞種では40%を下回る。 運転⽀援機能であるために安全側の設定(性能限界を低めに設定)にしている可能性も考えられるが、⾃動運転に必要となる⽔準に到達するには、市販⾞の⾃動運転(運転⽀援)機能の性能をさらに⾼める必要があるだろう。 表Ⅱ-3-11 市販⾞の⾃動⾞線維持機能の評価結果52) ⾞種DaimlerEクラスE200VolvoV90 T8SUBARUレヴォーグ1.6GT-ASBMW540i M スポーツ⽇産エクストレイル20X HVAudiA5スポーツバック平均作動率※⾼い程良い95%95%93%91%70%36% 3-3-2.ADASの普及に向けた動き トヨタ⾃動⾞は、ペダル踏み間違い防⽌機能を含むADASを搭載した⾞両の設定を、2018年度末までに販売⾞両数全体の9割まで拡充していくと発表した53)。このADASの機能は、経産省や国交省が推奨する「サポカーSワイド」に相当するものである。 こうした動きが⾃動⾞メーカー全体に広がると、ADASの普及が⼀気に進むことが期待できる。その結果、⾃動運転に対する⼈々の理解が深まり、社会受容性の醸成にも繋がる可能性が期待できる。 52) ⽇経Automotive: 「⾃動運転実⾞試験」,⽇経Automotive, 2017年12⽉号, 2017. 53) トヨタ⾃動⾞記者発表資料(2017.8.28): トヨタ⾃動⾞、安全⽀援技術Toyota Safety Sense、ICSの事故低減効果を公表 両技術をあわせ約9割の追突事故低減, 2017.
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