自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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66完全⾃動運転中にテストドライバーが運転に介⼊した⽐率43)は、2015年に⾛⾏距離約1,600kmあたり0.80であったのが、12ヶ⽉で0.20に減少している。 図Ⅱ-3-16 Waymoの⾃動⾛⾏実証における介⼊(Disengage: take over)率の推移43) ⽶国カリフォルニア州における2017年の⾃動⾛⾏距離と介⼊に関する報告44)を⾒ると、Waymoの⾛⾏距離が突出して多いことと、介⼊なしで⾛⾏する距離が突出して⻑い事がわかる。このデータからは、⾛⾏距離が⻑い企業の⾞両ほど、介⼊回数が少ないことがわかる。 なお、2018年3⽉18⽇に⽶国アリゾナ州でウーバーの⾃動運転⾞が死亡事故を起こした。ニューヨーク・タイムズ紙によると、ウーバーの⾃動運転のレベルは、20kmに1回介⼊するという⽬標⽔準に達していなかったと報じられている45)。 表Ⅱ-3-9 ⽶国カリフォルニア州における⾃動⾛⾏距離と介⼊に関する報告(2017年)44) Autonomous MilesDisengagementskm/Disengagementsmitimeskm/timesBaiduUSA1,9724866BOSCH1,4545984drive.ai6,01592105GM cruise131,6761052,018Mercedes-Benz5861397NISSAN5,00724336NVIDIA5051097Valeo5742154Waymo352,545639,006 43) Waymo HP: 「On the Road」, https://waymo.com/ontheroad/, 2017. 44) State of California Department of Motor Vehicles: Autonomous Vehicle Disengagement Reports 2017 (https://www.dmv.ca.gov/portal/dmv/detail/vr/autonomous/disengagement_report_2017)を基に作成. 45) ⽇本経済新聞記事(2018.3.29): ⾃動運転事故 波紋広がる, 2018..

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