自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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3(1)本ビジョンの構成 本ビジョンの構成は、⾃動運転の普及段階と描く姿により、下のとおりに構成する。 1.⾃動運転が普及した段階の姿 2.⾃動運転が普及途中の段階の姿 3.⾃動運転普及進⾏段階における地域別の姿・交通サービスの姿 4.⾃動運転普及に向けた課題 1と2の各段階において、以下の項⽬を描く。 ・導⼊領域・導⼊の姿 ・⾃動運転を活⽤した移動サービスのイメージ ・都市・地域の姿 ・ライフスタイル ・導⼊により期待される効果 (2)本ビジョンの技術的分野の前提条件 本ビジョンを描くにあたっての、主に技術的な分野の前提条件は以下の通りである。 ⾃動運転のレベル(Lv)は、Lv4(⾼度運転⾃動化)またはLv5(完全運転⾃動化)が中⼼に普及するものとする。ただし、普及の途中段階に置いてはLv2(運転⽀援)やLv3(部分運転⾃動化)の技術についても取り上げる。混乱を避けるため、Lv2やLv3のことに触れる際はLv2⾃動運転やLv3⾃動運転などと記述する。 Lv4やLv5の⾃動運転が実現するには、ジュネーブ条約の改正や条⽂解釈の変更、ならびにそれらを踏まえた国内法の整備が必要となるが、本ビジョンではそれらが整った状況を想定するii)。 ⾃動運転⾞の⾛⾏技術には、現在我が国において実証実験が進められているiii)「⾞両⾃律型技術」(事前に整備された⾼精度3次元マップや点群データ、GPSおよびLiDAR、IMU等のセンサーにより⾛⾏する技術)と、「路⾞間連携型技術」(道路に埋設された磁気ケーブルや磁気マーカ等により既定のルートを⾛⾏する技術)とする。 ii 第Ⅱ編3-1-6参照 iii 第Ⅱ編3-1-1参照

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