自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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285.おわりに 本ビジョンでは、様々な根拠資料に基づき、⾃動運転が普及した都市交通の姿を描いた。根拠とした資料はできるだけ多くを収集したが、それでも参照できていない資料も多数存在する。また、筆者らの都市交通に対する考え⽅をベースとして描いた箇所も存在する。冒頭で述べたように「著者らが⽬指すべきと考える⾃動運転導⼊時の都市交通の姿」を⽰⽰したものとして参考にしていただきたい。 ⾃動運転がより良い形で社会に普及するためには、様々なコントロールが求められるだろう。問題が発⽣した場合に適切に対処することはもちろんである。加えて、過去の経験に習い、将来に想定される問題を未然に防ぐことによっても、⾃動運転によるメリットをより早く社会に広めることができるだろう。 ⾃動運転を普及させること⾃体は⽬的ではない。⾃動運転を利⽤できる社会を実現することによって、私たちがより豊かな⽣活を送ることができるようになることが、⾃動運転を普及させることの⽬的である。そのような社会が実現することを願ってやまない。

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