自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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20(2)提案するシステムの狙い 東京、名古屋、⼤阪などの⼤都市間の移動をする際は、新幹線や航空機のネットワークが発達しており利便性の⾼いサービスが存在する。⼀⽅、地⽅都市間の移動には、⼤都市間のような⾼速の公共交通サービスは存在しない。本システムは、そうした地⽅都市間の移動ニーズを念頭においたものである。 ⾼速道路網は全国に張り巡らされており、鉄道と違って廃⽌(廃道)されることはほとんどなく、現在でもネットワークの充実に向けて整備が進められている。本システムは、こうした社会資本の有効活⽤にも資するものである。 新幹線駅や空港と⽐べて、⾼速道路のICは⾼い密度で整備されている。地⽅都市では、例えば新幹線を例に取ると、新幹線駅までの移動時間と、新幹線の乗⾞時間の差が⼩さいことも少なくない。また、既存の⾼速バスで、⾼速道路上のバス停を運⾏する路線バスは存在するが、⾼速バス停からの端末⼿段が充実していない場合が多いという問題もある。 本システムの狙いは、⾼速道路ICには近いが新幹線駅までに出るには時間を要するような地域における、⾃家⽤⾞に頼らない移動サービスを提供することにある。 主な利⽤者像は、都市間などの⾼速道路を利⽤するのが便利な地域間を移動する、⾃家⽤⾞で移動している⼈、加齢により運転をしなくなった⾼齢者、費⽤負担を減らすために利⽤可能な⾃家⽤⾞を持たなくなった⼈などを対象としている。つまり、現在鉄道等の公共交通機関を利⽤している⼈向けのサービスではない。
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