自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
17/128

131-4.ライフスタイルの姿 (1)⾃動⾞保有⾏動の変化 シェアリングエコノミーがさらに浸透し、⾃動⾞の所有に対する意識が変化するxx)。その結果、⾃動⾞「保有」を前提としたライフスタイルから、⾃動⾞「利⽤」を前提としたものに変わる。 例えば、運転免許を持たない⼈が増加する。そのため居住地を選択する際に重視する点として、⾃動運転を活⽤した多⾯的な移動サービスの提供地域であるかどうかが重要となる。結果、多⾯的なサービスが⾏き届かない地域の魅⼒が低下し、居住地としての都⼼の魅⼒が⾼まる。 (2)都市空間利⽤の活発化 都市部においては、⼈⼝の増加、サービスの⾼度化、魅⼒の上昇、と⾔う正のスパイラルが⽣まれ、都市への集積がさらに⾼まる。道路空間の有効活⽤や駐⾞場跡地の有効活⽤が進む。都市空間における経済活動が活発化する。 また、多⾯的なサービスが⾏き届かない郊外では、幹線道路沿いのロードサイド型の商業施設では集客が困難になり閉店が相次ぐ。こうした施設の跡地利⽤の問題が浮上する。 (3)レジャー等の姿の変化 ⾃動運転を活⽤した多⾯的な移動サービスは、⾞内におけるインフォテインメントサービスが充実する。インターネットや携帯電話、スマートフォンがそうであったように、今は存在しない多様な娯楽を⽣みだす。それにより、余暇の過ごし⽅が変化する。移動に対する経済的、時間的、⼼理的なハードルが低下し、外出が活発化することも期待される。 xx 第Ⅱ編5-1.(6)参照

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る