自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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1005-3.⾃動運転普及に関する2つの⽅向性 ⾃動運転の普及過程には、共同利⽤(シェアリング)と私的利⽤(プライベート)の2つの⽅向性が存在すると⾔われている。 その⼀つの例が図Ⅱ-5-7に⽰すものである。この図は2015年に⽰されたものであり現在の著者の考え⽅とやや異なる。筆者だけでなく、他の研究者や開発者らの講演等102)においても、図中(2)のShared Economyのステージから営業⽤⾞両において⾃動運転(Autonomy)が利⽤され始め、(4)の領域では営業⽤と⾃家⽤の両⽅でSAVs(Shared Autonomous Vehicles)が利⽤されることを想定している。 そのように考えられる理由として以下のことが挙げられる。 • 普及当初の⾃動運転⾞は⾼価なため、購⼊できる個⼈は富裕層に限定される • 運輸事業者は⽐較的資⾦⼒があり投資で得られる効果の⾼さから普及が進む • 先に⾔及した⾃動⾞の普及過程を振り返っても、ここで⽰した理由と同様のことが起きている ⾃動運転の普及は、シェアリング等の営業⽤に使⽤されるサービスカー(営業⽤⾞:タクシー・バス・レンタカー・カーシェアなど)から先⾏して進むことが想定される。プライベートカー(⾃家⽤乗⽤⾞)での普及は、低価格な⾃動運転⾞が出回るまでは富裕層に限定されると想定する。 図Ⅱ-5-7 モビリティの4つのステージ103) 102) MORGAN STANLEY RESEARCH(2015.4.7): Shared Autonomy: Put This Chart On Your Wall, It's My Sad Life, Autos & Auto-Related | April 7, 2015. 103) 例えば⼆宮芳樹:⾃動運転技術の発展が産業構造に与えるインパクト, あいち⾃動運転推進セミナー発表資料, 2018年2⽉7⽇, 2018.

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