自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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995-2.各種調査における⾃動運転の普及の想定 ここでは、⺠間調査会社等が発表している完全⾃動運転の普及予測を概観する。 調査によって前提とする条件は異なるため単純な⽐較はできないが、普及速度が速い⽅の調査結果を踏まえると、2030年頃には新⾞販売台数の3%程度は完全⾃動運転⾞になる可能性がある。 ただし、これらの推計は現在のSAE J3016の区分が出される前後のものであり、ここでの完全⾃動運転⾞はSAE J3016におけるLv4とLv5に含まれるものと考えられる。 表 Ⅱ-5-2 各種調査における普及の想定 調査会社 普及想定 備考 ボストン・コンサルティング・グループ14) 世界市場での完全⾃動運転⾞販売⽐率は2025年で0.5%、2035年で9.8% 世界市場を対象とした推計 デロイトトーマツコンサルティング15) 2030年の販売台数ベースで完全⾃動運転⾞⽐率は3.3%(移動距離では33.1%を分担) ⽇本の消費者調査結果に基づく推計 ⽮野総合研究所100) 世界市場での完全⾃動運転⾞販売⽐率は0.15%、2030年で3.1% ※⽐率の⺟数はLv1以上の乗⽤⾞と3.5t以下の商⽤⾞ 世界市場を対象とした推計 富⼠キメラ総合研究所101) 世界市場での完全⾃動運転⾞販売⽐率は2030年で0.4% 世界市場を対象とした推計 100) ⽮野総合研究所プレスリリース: ⾃動運転システムの世界市場に関する調査を実施(2016 年), 2016年12⽉26⽇, 2016. 101) 富⼠キメラ総合研究所プレスリリース: 『2016 次世代カーテクノロジーの本命予測』まとまる(2016/6/10発表 第16049号), 2016年6⽉10⽇, 2016.

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