自動運転普及がもたらす都市交通への影響研究
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6それでも問題が解消されなければ、⾺⾞が⾃動⾞に置き換わったように、⾮⾃動運転⾞は⾃動運転⾞に置き換わるviii)。その場合には、サーキットで⾮⾃動運転⾞を運転することがレジャーとなっている。 こうした策が講じられることにより、道路交通の秩序は安定に、そして円滑に保たれる。 (5)⾏政による計画的な導⼊ 以上で⾒てきたように、⾃動運転を社会の中でどのような形で利活⽤するのかについて、⾏政が関わる場⾯が多くなる。⾃動運転の実現に際しては、政府や⾏政の役割が重要であるとの指摘もあるix)。市⺠や⺠間事業者の声を取り⼊れながら、⾃動運転の導⼊に関する様々な計画や制度が、⾏政によって整備される。 ⾏政の役割には、例えば、ある地域に⾃動運転を導⼊するかしないかの判断、導⼊する場合の計画策定、積極的活⽤を図る場合の普及促進などが挙げられる。策定される計画は、例えば、他の交通機関との連携や協調の姿、交通管理の⽅法、⽣活交通の確保などの交通計画の観点に加えて、⾃動運転の普及がもたらす⼟地利⽤の変化も視野に⼊れた都市計画の観点、さらには⾃動運転が普及した時代に取り扱う情報管理の観点などが策定されている。 viii 第Ⅱ編5-1.(1)参照 ix 第Ⅱ編2-3参照

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