高齢運転者の増加を考慮した安全・安心なモビリティ実現を目指した研究
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77 対象となっていないなどの現状があり、効果が出ていない。さらに、その性能もバラツキが多く、特に高齢運転者において選好されやすい軽自動車は、性能面で課題があるものが多い。将来的にこのような課題に対して、解消されるようなメーカー側の技術開発が望まれているといえる。 6-2-2.受容・普及上の課題 新規販売車両におけるADAS搭載率は年々上昇しており、普及という観点からは順調な傾向を示しているといえる。他方、その受容性においては、課題も散見される。例えば、ADASの作動条件に対する認識である。ADASの普及、受容性を適切に高めていく上では、その機能に対する適切な理解が欠かせない。多くの高齢の購入希望者にとって参考としているディーラーでの説明は、重要な情報入手機会であるが、そこで受けた説明が必ずしもADASの適切な作動条件の理解につながっていない。さらに、現在のテレビCMに至っては作動条件に対して正しい理解を与えない可能性も示唆されている。このような課題について、認識向上につながる仕組みを積極的に車両販売等のプロセスに組み入れていくことは意義があるだろう。例えば、作動条件にかかる認識向上につながることが期待できる購入前における自動ブレーキの体験を、より普及させていくことは一つの有効な方策であるように思われる。 参考文献 1)国土交通省ASV推進検討会事務局「人とクルマの調和による安全安心な交通社会をめざして パンフレット」,2016 2)独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)「予防安全評価パンフレット」,2016.3

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