高齢運転者の増加を考慮した安全・安心なモビリティ実現を目指した研究
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67 5-4-3.結果:自動ブレーキ作動条件の認識構造 本研究では、自動ブレーキの作動条件に関する認識構造の解析に際して、パス解析を使用する。本解析の実施に際して、明快な結果が得られるよう表5-8に示すようなデータ整理を実施している。 図5-16に仮定する本認識構造のパス図を示す。多様な個人の属性が自動ブレーキに関する情報収集、自動ブレーキ作動条件の認識、自動ブレーキ搭載車への更新後の変化に影響を与えると仮定している。また、個人属性・自動ブレーキ作動経験間、自動ブレーキに関する情報収集間での共分散を仮定している。 表 5-8 パス解析におけるデータ整備 図 5-16 自動ブレーキ作動条件の認識構造のパス図 大項目小項目データ処理個人属性年齢65歳以上をダミー変数として使用性別男性をダミー変数として使用車種軽自動車(660cc以下)及び、普通自動車(2000cc以上)をダミー変数として使用活動能力JST版活動能力指標利用マニュアル2)を参考に、「はい」を1点とし、16指標の合計値を使用運転スタイル石橋3)の研究を参考に、各項目を「全くあてはまらない」(1 点)~「非常にあてはまる」(4 点)とした場合の運転スタイル(8タイプ)別の平均点を使用運転頻度選択項目を1週間当たりに換算して使用自動ブレーキに関する情報収集参考とした情報8つの参考とした情報源について、「全く参考にしなかった」(1 点)~「とても参考にした」(4 点)とした点数を使用事前体験購入前の自動ブレーキ体験「あり」をダミー変数として使用自動ブレーキ作動経験購入後の自動ブレーキの作動経験、誤作動経験ついて「あり」をダミー変数として使用自動ブレーキ作動条件の認識程度「車を購入(取得)する前に知っていた」を3点、「車を購入(取得)してから知った」を2点、「今初めて知った」を1点とし、17指標の平均値を使用自動ブレーキ搭載車への更新後の変化「そのとおり」を4点、「どちらかといえばそのとおり」を3点、「どちらかといえばそうではない」を2点、「全くそうではない」を1点とし、15指標の平均値を使用
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