高齢運転者の増加を考慮した安全・安心なモビリティ実現を目指した研究
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55 5-3.実走行実験によるADAS受容性評価の可能性検討 5-3-1.方法 実走行実験を検討するに当たっては、実際の道路条件に近い空間があり、かつ実験参加の安全を確保する必要がある。本研究では、愛知県みよし市に所在する愛知県トラック協会中部トラック総合研修センターを活用することとし、当該研修センターにおいて本検討で想定している実験の安全性を検討することとした。当該研修センターは、大型車両運転者の研修等に活用される施設であり、図5-6に示すように様々な道路条件における運転練習を行えるコースが併設されている。道路構造は大型車の走行も可能なやや広めの幅員が設定されている空間が多いが、普通車の走行において違和感を感じるようなものではない。 表5-3に示すように、異なるADAS性能による差異を把握するため、本検討は2種類の車両で実施した。検討は、被害軽減ブレーキの作動状況及びその安全性の観点から実施した。検討方法は、NASVAの予防安全性能アセスメントにて採用されている方法を参考に、図5-7に示すようなダンボール等で工作した擬似的な車両後方部および歩行者相当物を用意し、低速で当該対象に接近したときの作動状況を確認した。 図 5-6 実走行実験実施場所(愛知県トラック協会中部トラック総合研修センター)
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