高齢運転者の増加を考慮した安全・安心なモビリティ実現を目指した研究
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36 ※事故率(年平均)=当該年登録車の事故件数 / 当該年の販売台数 / 事故件数対象期間 ※事故件数対象期間は2008年~2012年までは2012~2016年の5年間、2013年は2013~2016 年の4年間、2014年は2014~2016年の3年間、2015年は2015~2016年の2年間、2016年は2016年の1年間 ※登録車には乗用車(普通、小型)、トラック(普通、小型)、バス(大型、小型)を含む 図 3-20 スバル登録車及びスバル以外登録車の事故率の推移 (2)第一当事者の年齢別事故率の比の推移 以降は、よりスバル車の事故率の特徴を明確化させるため、スバル車の事故率を分子に、スバル車以外の事故率を分母においた事故率の比で分析を進める。この値が1を超えるとスバル車以外と比べてスバル車の事故率が高く、1を下回るとスバル車の事故率が低いとみることができる。 図3-21は第一当事者の年齢別スバル/スバル以外での事故率の比の推移を示している。特に75歳以上の高齢運転者が第一当事者となる事故率がスバル車において顕著な減少傾向を示していることがわかる。 なお、ここで使用しているそれぞれの事故率の分母は、厳密には当該年齢層に対する販売台数を使用するべきであるが、メーカー別年齢層別の販売台数といったデータは入手困難であるため、やむなく全年齢層の販売台数を用いている。実際には登録年ごとにメーカー別の購入者年齢構成が変化しているような状況も想定されうるが、本分析はあくまで分析対象期間においては購入者の年齢構成比が大きく変化していないという前提で進めている。この点の改善方策の検討は今後の課題である。

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