高齢運転者の増加を考慮した安全・安心なモビリティ実現を目指した研究
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33 図 3-18 道路構造別交通事故の傾向(全体)(詳細) 3-2-3.まとめ ADASの標準搭載/非搭載のグレード特定が可能であった5車種について、多様な観点から発生している事故の構成割合について分析した。結果、全体として、特定のADASの搭載車において、有意に「男性」、「重大事故」、「追突事故」、「単路(特に車道幅員5.5m以上の広幅員道路)」における交通事故の構成割合が低下していることを明らかにした。一方、 高齢運転者が第一当事者となる事故については、分析対象における発生件数の少なさもあり、統計的に有意となるような明瞭な傾向は把握できなかった。 今回の分析を通じて、ADAS搭載による交通事故の発生傾向の変化についてある程度明らかとなったものの、高齢運転者の傾向を把握するには別の観点からの整理が必要となるといえる。 0%20%40%60%80%100%ADASあり(N=139)ADASなし(N=12)ADASあり(N=55)ADASなし(N=6)ADASあり(N=281)ADASなし(N=12)ADASあり(N=7)ADASなし(N=0)ADASあり(N=170)ADASなし(N=121)フォレスターインプレッサヴェゼルジェイドハスラー単路13.0m以上単路5.5m以上単路5.5m未満交差点大交差点中交差点小

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