交通事故数予測モデルを踏まえた愛知県「三位一体」対策の提言
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5-10表 5-17 高齢化率・高齢者免許保有率との関連性が想定される主な対策 ※「高齢」「ASV」「標識」の記載のある対策を抽出し、関連性の高い対策を選定 5-3-2.まとめ 危険事故指数の大きい事故特性、死亡事故と関連の大きい社会指標とのつながりが予想される第10次愛知県交通安全計画の主な対策を整理することで、死亡事故数削減の観点から愛知県が特に優先すべき「車・人・環境」の視点からの対策を明示した。それぞれの事故特性、社会指標ごとにつながりが予想される対策数の傾向を整理すると、表5-18のようになる。車・人・環境それぞれの視点から複数の対策が選定できたものの、横断・転回・後退の人の視点などめぼしい対策が見当たらなかったものもある。また、「ウインカーを出さない車が多いと感じる割合」、「思いやり意識していないと感じる割合」などの項目は、第10次愛知県交通安全計画のなかで具体的記載がみられなかったものの、交通安全県民運動等の交通教育の枠組み等で検討を進めていくことが有効であると考える。 対策視点10次計画記載箇所車人環境高輝度標識の整備○道路1.1.ア道路標識の高輝度化・大型化・可変化・自発光化○道路1.1.ア道路標識の高輝度化○道路1.1.ウ.(ア)道路標識の高輝度化等○道路1.3.イ道路標識の高輝度化○道路1.3.ク.(イ)高齢者の交通安全教室等の開催○道路2.1.カ高齢者と日常的に接する機会を利用した助言○道路2.1.カ高齢者の事故実態に応じた具体的な指導の実施○道路2.1.カ高齢者講習及び更新時講習における高齢者学級の内容の充実○道路2.1.カ他の年齢層への高齢者の特性の理解の推進○道路2.3.コ.(ア)高齢運転者標識(高齢者マーク)を取り付けた自動車への保護意識の向上の推進○道路2.3.コ.(ア)高齢者講習の効果的実施○道路3.1.エ.(ア)更新時講習における高齢者学級の拡充○道路3.1.エ.(ア)認知機能検査に基づく高齢者講習のきめ細かな実施○道路3.1.エ.(ア)認知機能検査に基づく高齢者講習の講習の合理化・高度化○道路3.1.エ.(ア)高齢者マークの積極的な使用の促進○道路3.1.エ.(ウ)高齢者講習の受講者の受入体制の拡充○道路3.2高齢運転者等に対する、より効果的な指導方法の確立○道路3.4.オ高齢者及び高齢運転者の効果的な交通事故防止対策の立案に関する研究の推進○道路8.1.イASV車両の開発・普及の促進○道路4.1.イASVプロジェクトの研究開発の推進○道路8.1.ア.(イ)

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