交通事故数予測モデルを踏まえた愛知県「三位一体」対策の提言
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5-2標値到達までには年間平均57人の交通事故死者数を削減させる必要がある。危険事故指数の大きい10種類の事故に着眼すると、これらの事故の総件数をそれぞれ25%削減させることができれば、54件の死亡事故件数を削減できると予想されることから、平成32年の目標値に近づくことがわかる。単純計算で、これら10種類の事故を平成30年以降、年間8%程度ずつ低下させていくことで目標達成に近づくといえる。 表 5-1 危険事故指数の大きい事故からみた愛知県の死亡事故削減推定 ※一当違反、二当違反、事故類型それぞれで重複カウントの可能性があるため、厳密には総件数の削減を達成しても推定値より下回る可能性あり 5-2-2.死亡事故件数推定モデルからみた愛知県の死亡事故削減推定 死亡事故と関連性の大きい指標値の削減によって達成できる死亡事故削減件数を推定した結果を表5-2に示す。死亡事故との関連性の大きい6種類の指標のうち、高齢化率については、社会動態上、今後低下させていくことが困難であることから、この高齢化率を除いた5種類の指標で検討した。これらの指標をそれぞれ10%削減させることができれば、61件の死亡事故件数を削減できると予想されることから、平成32年の目標値を達成できることがわかる。単純計算で、これら5種類の指標を平成30年以降、年間3%程度ずつ低下させていくことで目標達成に大きく近づくといえる。 削減目標=212人(H28年)-155人(H32年)=57人危険事故の種別事故(2011-16平均)死亡事故率危険死亡事故指数総件数削減による死亡事故削減推定件数総数死亡事故総件数5%削減総件数10%削減総件数15%削減総件数20%削減総件数25%削減一当違反最高速度9769.62716.101112横断・転回・後退17951.02701.001122めいてい・はいかい7569.02002.400111歩行者妨害291289.61597.313467通行区分571220.41404.411223優先通行妨害1061211.5841.911223ハンドル操作不適581264.5716.113457二当違反交差点安全通行758445.91556.8247911事故類型その他横断中591284.8815.213467車両単独1,138454.01075.9257911合計1122334354

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