交通事故数予測モデルを踏まえた愛知県「三位一体」対策の提言
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4-44-2-2.対策項目数の特徴 各計画に記載される具体的な対策名称を読み取り、その数を対策の柱別に整理した結果を表4-3に示す。対策の柱別の対策項目数をみると、第10次愛知県計画においては、全体で733件が掲載されており、「①道路交通環境の整備」の対策数が最も多く、「⑦被害者支援の充実と推進」が最も少ない。計画間の対策項目数の差をみると、第10次愛知県計画は第9次愛知県計画に対して9割強、第10次全国計画に対して8割程度となっている。 表 4-3 対策項目数の比較 ※網掛けは対策項目数が多いほど濃く、少ないほど薄くなっている 4-2-3.対策内容の特徴 それぞれの計画に記載された対策について、実施対象によって対策内容を車、人、環境に分類した。分類に際しては、表4-4に記載するキーワードを参考に実施した。 対策の柱別に整理した結果を表4-5に示す。車・人・環境といった各視点からみた対策の柱別での最多対策数・最少対策数の傾向をみると、いずれの計画においても車の視点では「車両の安全性の確保」が、人の視点では「交通安全思想の普及・徹底」が、環境の視点では「道路交通環境の整備」が最も多く、計画間で差はない。 具体的な対策数に着眼すると、第10次愛知県計画では、第9次愛知県計画と比べ、「道路交通環境の整備」を始め、「環境」に視点を置いた対策数が微増している一方、「交通安全思想の普及徹底」にみられるように、「人」に視点を置いた対策数が大きく減少していることがわかる。 対策の柱第10次愛知県計画第9次愛知県計画第10次全国計画①道路交通環境の整備279281321②交通安全思想の普及徹底180209172③安全運転の確保9299113④車両の安全性の確保384763⑤道路交通秩序の維持605159⑥救助・救急活動の充実353656⑦被害者支援の充実と推進181652⑧研究開発及び調査研究の充実312448合計733763884

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