交通事故数予測モデルを踏まえた愛知県「三位一体」対策の提言
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4-14.愛知県既往対策方針の整理 第10次愛知県交通安全計画に記載される対策を整理し、「車・人・環境」の視点で対策方針を分類することで、それぞれの視点から実施可能性のある対策の傾向を把握する。 4-1.第10次愛知県交通安全計画の概要 交通安全計画は「交通安全対策基本法」(昭和45年法律第110号)に基づき、総合的な事故対策を策定するもので、第10次愛知県交通安全計画は、計画期間を平成28年度~平成32年度(5カ年)に設定している。 本計画の目標は平成32年までに24時間死者数を155人/年以下、死傷者数を3.9万人/年以下とすることとしている。本計画の基本方針、対策視点、対策の柱は以下のとおりである。 (1)基本方針 ・交通事故のない社会を目標とした上、計画期間内に達成すべき数値目標を設定するとともに、その実現を図るために講じるべき施策を明確化 ・高齢者、障害者、子どもなどの交通弱者を優先する交通安全思想を基本とした施策を推進 ・交通安全の確保に資する先端技術や情報の普及活用を促進 (2)対策視点 ① 交通事故による被害を減らすために重点的に対応すべき対象 ・高齢者及び子どもの安全確保 ・歩行者及び自転車の安全確保 ・生活道路における安全確保 ② 交通事故が起きにくい環境をつくるために重視すべき事項 ・先端技術の活用推進 ・交通実態等を踏まえたきめ細かな対策の推進 ・交差点対策の推進 ・交通安全教育の推進 ・地域ぐるみの交通安全対策の推進

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