交通事故数予測モデルを踏まえた愛知県「三位一体」対策の提言
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8-6ある。特に心身機能低下によりひとたび事故を起こすと死亡事故になりやすい高齢運転者にとっては、このような機能のサポートを前提とした社会制度の普及は有効に機能するもの発揮するものと考えられる。図8-5のように警察庁では、「高齢者の特性等に応じたきめ細かな対策の強化に向けた運転免許制度の在り方等に関する調査研究」分科会を立ち上げ、高齢運転者のサポカー限定免許の検討を進めている。今後、この検討が進むにつれて、実証実験等の検討を行うことが予想される。高齢運転者の多い愛知県としては、国の方向性を見定めながら、場合によって実証実験の候補地として名乗りを挙げていくことを検討することは意義があるだろうし、その効果も期待できるものと考えられる。 出典:http://docs.trb.org/prp/15-1579.pdf 図 8-4 歩行者先行現示 ※1 A.C. Fayish and Frank Gross, “Safety effectiveness of leading pedestrian intervals evaluated by a before–after study with comparison groups,” Transportation Research Record No. 2198 (2010): 15–22.

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