交通事故数予測モデルを踏まえた愛知県「三位一体」対策の提言
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8-48-2.人の視点 人の視点からは、主に交通取締りの強化、立哨活動などの交通安全運動での展開を推進すべき対策として提言している。このような活動を推進するにあたっては、その実施時期、場所、内容をいかに設定するかが重要となるが、この点において、本事業において整理した危険事故指数の高い事故が発生しやすい状況や、危険事故指数の高い事故の多発箇所は参考になるものと考える。この成果を活用することで、交通死亡事故の削減効果がより期待できる交通取締り、交通安全運動が実施できると考える。 また、死亡事故との関連性が強い社会指標からみえた愛知県の死亡事故の多さを表象する地域特性をふまえ、まずは「ウインカーの確実な点灯」、「思いやりのある運転」を交通安全運動の運動重点に設定することを検討するべきだろう。さらに、死亡事故につながりやすい高齢運転者の多い愛知県においては、特にきめ細やかな交通安全教育、実施体制づくりも推進していくべきであると考えられる。 表 8-3 交通死亡事故削減に向けて交通取締り・交通安全運動の着眼すべきポイント (危険事故指数の高い事故が発生しやすい状況) ※比較的高い確率(平均値+標準偏差以上)で事故が発生する状況(2カテゴリ以上ある場合は、上位2カテゴリのみ記載)危険事故指標曜日時間帯路線交差点形状事故類型第一当事者性別・年齢中年:30-64歳高齢:65歳以上第二当事者性別・年齢中年:30-64歳高齢:65歳以上一当違反最高速度日(21%)前夜(23%)県道(46%)中付近・中中(29・41%)単独(63%)-男女中年(61・67%)横断・転回・後退-昼前-昼過(18-19%)-中付近・大大(22・22%)車相互(63%)-女中年(53%)めいてい・はいかい日(26%)前夜-深夜(26-29%)市町村道(57%)中・大付近(33・17%)人対車両_他(91%)女高齢(57%)男女中年(60・58%)歩行者妨害水(17%)前夜(32%)市町村道(55%)中中(57%)横断道横断中(90%)男女中年(61・62%)男中年・女高齢(43・47%)通行区分火(15%)朝・昼過(20・23%)市町村道(46%)中付近・中中(23・24%)正面衝突(64%)男女中年(50・53%)男女中年(64・70%)優先通行妨害木(19%)昼過(24%)市町村道(53%)中中(49%)出会頭・右直(51・29%)男女中年(48%)男女中年(57・60%)ハンドル操作不適土・日(17%)昼過(23%)市町村道(48%)中付近・中中(23・24%)車相互・単独(25・57%)男女中年(45%)男女中年(65・64%)二当違反交差点安全通行-朝・昼過(20・23%)市町村道(66%)中中(55%)出会頭(78%)男女中年(46%)男女中年(57・59%)事故類型その他横断中金(16%)前夜(25%)市町村道(74%)中中(46%)その他横断中(100%)男女中年(55%)女高齢(45%)車両単独土・日(15%)昼過(22%)市町村道(51%)中中・広場(23・28%)単独(100%)男女中年(50%)-

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