豊田市TDM施策を評価する簡便な指標の研究
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5 3-2.プローブデータの解析手順おいでんバスのプローブデータから区間所要時間を算出する手順を表1に示す。発車バス停から終点バス停までのデータをトリップデータと定義する。(1)マップマッチングに利用するため、路線データの停留所IDをGISリンクID、GISノードIDに置換した路線データ②を作成する(表1の1,3,5)。この作業はおいでんバス23路線上り下りの合計46路線に対して必要である。(2)バス57台が1つになったプローブデータから発車バス停の停留所IDと終点バス停の停留所IDに挟まれた一連のデータをトリップデータとして抜き取る(表1の2,4)。(3)トリップデータの停留所IDをGISリンクIDに置き換えトリップデータ②を作成し、路線データ②のリンクにマップマッチングし、トリップデータ③を作成する(表1の6)。(4)トリップデータ③にリンク両端のGISノードID及びノード通過時間を追加する(表1の7)。(5)道路交通状況を評価する区間(起点ノード、終点ノード間)の所要時間を算出 し起点ノード通過時刻毎の区間所要時間リストを作成する(表1の8)。(1)から(7)の作業によりおいでんバスのプローブデータから道路交通状況を評価したい区間の所要時間(逆数に区間距離を乗じれば区間旅行速度)を算出できる。表1.プローブデータの解析手順手順作業内容データ内容1.路線データの入手データ管理会社サーバーから抽出バス路線上の①停留所ID(管理会社指定、100m毎)、②停留所名、③経度、④緯度2.プローブデータの入手データ管理会社サーバーから抽出2016.1.1~2016.6.30、バス57台、30秒毎の①日時、②経度、③緯度、④停留所ID(管理会社指定、100m毎)3.路線データの起点、終点の抽出起点(停留所ID)、終点(停留所ID)リストを作成①起点(停留所ID)、②終点(停留所ID)4.トリップデータの抽出プローブデータから起点、終点に挟まれた一連のデータをトリップデータとして抽出①日時、②経度、③緯度、④停留所ID5.路線データ②の作成路線データの緯度、経度から停留所IDをGISリンクID、GISノードIDに置き換え①GISリンクID、②GISノードID6.トリップデータ②のマップマッチング(トリップデータ③の作成)トリップデータ停留所IDをGISリンクIDに置き換えトリップデータ②を作成し路線データ②にマップマッチングし、緯度、経度を修正したトリップデータ③を作成①日時、②経度、③緯度、④new経度、⑤new緯度、⑥GISリンクID7.ノード通過時刻の算出トリップデータ③の日時、new経度、new緯度からGISノードの通過時刻を算出①GISリンクID、②GISノードID、③日時8.ノード間所要時間の算出道路状況を評価する区間(起点ノード、終点ノード間)の所要時間を算出、リスト化①日時、②ノード間所要時間

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