豊田市TDM施策を評価する簡便な指標の研究
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4 3.おいでんバスプローブ豊田市が運行管理している路線バス・おいでんバスは利用者にバス位置、遅延時間を示す「バス位置情報提供サービス」(バスロケーションシステム)を導入し、そのデータはシステム管理会社(株式会社セネック)が保管管理している。おいでんバスの平成28年1月1日から6月30日までのプローブデータを入手し、道路交通状況の指標として区間所要時間を算出する。3-1.プローブデータの構成システム管理会社から入手したおいでんバスのプローブデータは図2に示した通り、日時、経度、緯度、停留所IDで構成されており、データ取得頻度は30秒毎である。停留所IDはシステム管理会社が遅延時間を算出するため100m毎に定めたポイント(緯度、経度)であり、郊外のバス停から豊田市駅へ向かう上り路線と豊田市駅から郊外のバス停へ向かう下り路線を区別するため同じポイントでも上りと下りで異なった停留所IDを定めている。入手したプローブデータはおいでんバスとして運行しているバス57台が1つになったCSVデータである。日時経度緯度停留所ID***********************************A***************A図2.おいでんバスのプローブデータまた、システム管理会社は路線毎の遅延時間算出を容易にするため、前述した停留所ID(100m毎のポイント)を繋いでバス路線を示す路線データ(図3)を作成しており、プローブデータとともに入手した。路線データはマップマッチングするリンクの指定に利用できる。停留所ID順番100mポイント名ふりがな停留所緯度経度A1ex)上仁木ex)かみにぎ1***************2**********1 or 0***************3**********1 or 0**********図3.おいでんバスの路線データ

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