豊田市TDM施策を評価する簡便な指標の研究
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2 1-2.研究の目的豊田市は交通渋滞緩和のため、道路ネットワーク整備に代表されるハード対策及びTDM等のソフト対策を実施している。しかし、TDM等のソフト対策はハード対策に比べ効果が小さく、平休日、時刻、天候、主要企業休日などの外部要因変化の影響を受けその効果を適正に評価することは難しい。これまで豊田市のTDM施策の効果は①MOCS(*3)による区間旅行速度、市街地までの到達30分圏域等(1)、②30分圏域実走行調査による30分圏域内旅行速度(2)、③VICS(*4)データによる平均旅行速度、渋滞長(2)により評価してきた。しかし、①は現在使用できないため再構築に時間と費用がかかる、②はデータ量が少なく高額な費用がかかる、③はデータ入手・解析に時間がかかるなどの問題がある。TDM施策の改善を進めるには対策立案、実施、評価、改善、つまりPDCAを回す必要があり、対策効果をタイムリーに評価することは非常に重要である。本研究では、外部要因変化の影響を排除したTDM施策の効果を低コストで、タイムリーに評価することを目的に、毎日、同区間を同時刻に走行する路線バスをプローブとして道路交通状況を示す指標を導き出すことを検討する。(*3)MOCS:Mobile Operation Control System(車両運行管理システム)(*4)VICS:Vehicle Information and Communication System(道路交通情報通信システム)(1)平成24年度交通需要マネジメント関連施策業務委託報告書(豊田都市交通研究所)(2)平成25年度交通需要マネジメント関連施策業務委託報告書(豊田都市交通研究所)

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