豊田市TDM施策を評価する簡便な指標の研究
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18 5-8.評価結果まとめおいでんバスのプローブデータから算出した区間所要時間は、目視確認にて「渋滞あり」と判定した日と「渋滞なし」と判定した日の平均の差の検定にて有意であり道路交通状況の変動を確認する指標として使用できる。しかし、ハード対策に比べ効果が小さく、期間が1日から1ヶ月と限定的なTDM施策による道路交通状況の変動を評価するには、平休日、時刻、天候、主要企業休日などの外部要因変化による変動量を定量化しTDM施策による正味の変動量を算出する必要がある。5-3節(図9)で示した通り、平休日による所要時間は顕著な差異があり平均の差の検定にて有意であるが、平日朝の所要時間の日間バラツキが大きく、変動量を定量化することは難しい。5-4節(図10)、5-5節(図11)、5-6節(図12)で示した通り天候、トヨタ稼動による所要時間の変動は平均の差の検定にて久澄橋区間は有意であり、四郷区間は有意でない。5-7節(図13,14)で示した通り曜日、5・10日による所要時間の変動に顕著な傾向は見られなかった。交通量が増え所要時間が大きくなると予測した雨天、トヨタ稼動の条件でも晴天、トヨタ非稼動と同程度の所要時間になる日があり、本研究にて外部要因と考えた平休日、時刻、天候、主要企業休日以外の条件により所要時間が変動していると考えられる。以上の結果より、おいでんバスのプローブデータから算出した区間所要時間は道路交通状況の変動を評価することはできるが、TDM施策の効果は道路交通状況の変動だけでは評価が困難であり、更なる検討が必要である。

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