乳幼児を伴う路線バス利用の際の障壁に関する研究
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12 図 3-13 路線バスを利⽤しなくなった⼈の転換先交通⼿段と性別の関係 路線バスから他の交通⼿段に添加したという回答者に対して、⼦供を連れて伸ばす利⽤環境が⼗分に整備されていれば、バス利⽤を継続したかどうかについて質問した結果を図 3-14に⽰す。6割以上の回答者が、バスを利⽤し続けたと思うと回答しており、⼦供連れでのバス利⽤環境を整備することによって、他⼿段への転換を和らげられる可能性が⽰されている。 図 3-14 他⼿段への転換者のバス利⽤継続意向 転換先の⼿段別に、バス利⽤の継続以降を集計した結果を図 3-15に⽰す。⾃動⾞への転換については、継続の意向が⼩さくなっていることがわかる。⼀⽅で、家族の送迎や徒歩・⾃転⾞に転換した⼈は、バス利⽤の継続意向が⾼い。このことから、⾃家⽤⾞の利便性を求めて交通⼿段を転換しようとする⼈に対しては、バスの利⽤環境の改善はあまり競争⼒を持ち得ないものの、家族の送迎や徒歩・⾃転⾞といった、他に選択肢がないために交通⼿段を転換する⼈に対しては、路線バスを利⽤できると⾔うことが新たな選択肢となり得ることが⽰唆される。 0%20%40%60%80%100%⾃家⽤⾞(⼦供が産まれるにあたって新たに購⼊)(N=11)⾃家⽤⾞(⼦供が産まれる前から保有していた)(N=12)家族の送迎(N=6)徒歩・⾃転⾞(N=7)男性⼥性利⽤し続けたと思う61%利⽤し続けたと思わない39%(N=36)

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