日報データによるタクシー利用特性に関する研究
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69天候によってタクシー利⽤が変化する地区 降⾬時には晴天時に⽐べてタクシー利⽤が増加する傾向があること、利⽤距離が減少する傾向にあることは把握できた。しかしながら、タクシーの利⽤の多寡には地域的な偏在があると考えられるため、天候の変化によって地域的な利⽤の差異があるかどうかについて検討する。そのために 1. 町字別に、曜⽇別時間帯別の晴天時の平均乗⾞回数を算出する 2. 町字別に、曜⽇別時間帯別の降⾬時の平均乗⾞回数を算出する 3. 町字別・曜⽇別時間帯別の降⾬時の平均乗⾞回数と晴天時の平均乗⾞回数を⽐較し、降⾬時の平均乗⾞回数が、晴天時の平均乗⾞回数を上回る割合を算出する 4. 降⾬時の利⽤が、晴天時よりも特に増加傾向にある地区を把握する というプロセスで分析を⾏った。 その結果、町字別・曜⽇別時間帯別で降⾬時の平均乗⾞数が晴天時の平均乗⾞数を上回る割合が最も⾼くなった地区、すなわち、降⾬時に利⽤が最も増加しやすい地区は、迎⾞の有無を問わず、表 6-43に⽰すように花⽥町となった。花⽥町には豊橋駅が⽴地しているため、利⽤の形態を問わず降⾬時に利⽤が増加するものと考えられる。 表 6-43 町字別・曜⽇別時間帯別で降⾬時の平均乗⾞数が晴天時の平均乗⾞数を上回る割合が 最も⾼い地区とその割合 町名 最⼤ (参考) 全地区平均 全乗⾞ 花⽥町 0.6793 0.2352 迎⾞あり 花⽥町 0.5870 0.2134 迎⾞なし 花⽥町 0.6196 0.0570 (1)全ての乗⾞ 全ての乗⾞を対象として、降⾬時に晴天時よりも利⽤が増加する傾向にある町字を視覚化した地図を図 6-15に⽰す。⾊が濃くなるほど利⽤が増加する傾向が強いことを⽰している。豊橋駅の周辺部や⼆川駅の周辺を中⼼に、⽐較的都⼼部に近いところで⾊が濃くなっている。具体的な町字名について、上位20位を表 6-44に⽰す。
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