日報データによるタクシー利用特性に関する研究
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5ットワークを考慮した、タクシードライバーと利⽤者の両者のマッチングについて検討している。 [Salanova J. E., 2013]は、都市におけるタクシーサービスについてエージェントモデルを⽤いて検討している。 [Salanova J. E., 2011]は、タクシーサービスに関する研究について⽤いられているモデルについてレビューし、それらが集計モデルと均衡モデルの2種類に分類できることを⽰している。 [Salanova J. E., 2014]は、都市におけるタクシーサービスに⽤いられているモデルに⽤いられる計算式についてレビューを⾏っている。 本研究の位置づけ 国内外におけるタクシー研究のアプローチは、需給調整規制に関する検討を⾏う交通経済学的アプローチによるものと、タクシー利⽤に関する分析を⾏う交通⼯学的アプローチによるものに⼤別できるが、本研究は交通⼯学的アプローチを⾏うものに位置づけられる。 ただし、先⾏研究においては、流し営業がなされている地域による検討が多く、また、流し営業がなされていない地域によるものも限定的な期間・事業者による分析にとどまっている。 本研究は、愛知県豊橋市におけるデジタコ導⼊タクシー⾞両について、複数社・1年間のデータを分析するものであり、流し営業のなされていない⽇本の地⽅都市におけるタクシー利⽤の状況について総合的に分析する点で先駆的と⾔える。

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