日報データによるタクシー利用特性に関する研究
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2を増加させた。しかしながら、図 1-1に⽰したとおり、利⽤者数はこれに伴って伸びるということはなく、その結果として、ドライバーの⻑時間労働化や賃⾦の低下といった問題が⽣じた。 こうした問題を解消するため、政府は再びタクシーに関する規制を強化することとなり、2009年に「特定地域における⼀般乗⽤旅客⾃動⾞運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法(通称:タクシー適正化・活性化法)」が施⾏され、タクシー⾞両台数の削減(減⾞)の取り組みが進められることとなった。この結果、⾞両台数は図 1-2に⽰すように2009年頃から急激に減少し、供給過剰の問題に⼀定程度の効果をもたらした。しかしながら、タクシーの利⽤者数の増加という事業の活性化にはつながっておらず、2013年に改正された同法の元で、現在もタクシー事業の活性化に向けた取り組みが進められている。 図 1-1 1990〜2011年のタクシー市場の推移(出典:国⼟交通省) 0500,0001,000,0001,500,0002,000,0002,500,0003,000,00005001,0001,5002,0002,5003,0003,50019901992199419961998200020022004200620082010(百万円)(百万⼈)Number of PassengersTotal Business Income旅客数営業収⼊

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