日報データによるタクシー利用特性に関する研究
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22迎⾞あり利⽤に影響を及ぼす地区の要素 迎⾞ありのタクシー利⽤に影響を及ぼす要素について重回帰分析を実施した結果を表 6-3に⽰す。初乗りの有無にかかわらず、修正済みR2乗値は0.5を上回った。説明変数の有意性については、「⼈⼝」「豊橋駅からの距離」「タクシー乗り場数」の3つの変数については、初乗り・初乗り以外ともに有意となった。初乗り利⽤についてはこれらに加え、「⾼齢化率」「最寄り駅までの距離」についても有意となった。これらのことから以下のようなことが考察できる。 1) 「⼈⼝」は正の符号となっていることから、地区の⼈⼝が多くなるほどタクシー乗⾞数が増加する傾向にある。 2) 「⾼齢化率」は正の符号となっており、⾼齢化率が⾼いほどタクシー乗⾞数が増加する傾向にある。ただし、初乗り以外の利⽤については統計的な有意性は確認できなかった。 3) 「最寄り駅までの距離」は負の符号となっていることから、駅からの距離が遠くなるほど利⽤は減少する傾向にある。ただし、初乗り以外の利⽤については統計的な有意性は確認できなかった。 4) 「豊橋駅からの距離」は負の符号となっており、豊橋市の中⼼部から郊外に⾏くにつれてタクシーの利⽤が減少する傾向にある。 5) 「タクシー乗り場数」は正の符号となっており、多くの利⽤がある地区にはタクシー乗り場が整備されている傾向にある。

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