多様なモビリティ共存による低炭素交通の実現~ 次世代自動車の普及施策とその効果に関する検討 ~
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2日本の地球温暖化対策の中長期的な目標としては、平成27年7月17日に地球温暖化対策本部で決定したCOP21に関する「日本の約束草案」、及び、平成24年4月に閣議決定された「第四次環境基本計画」で、2030年度に25%のCO2排出削減2)、2050年までに80%の温室効果ガス排出削減3)が設定されている。 •日本の約束草案–2030年度に25%のCO2排出量減(2013年度⽐)•第四次環境基本計画–2050年までに80%の温室効果ガス排出削減 平成21年1月に、温室効果ガスの大幅削減の先進的な取組を行うモデル都市(環境モデル都市)に選定された豊田市では、低炭素社会の実現に向けて、中長期のCO2排出削減目標が設定されている。中期目標(2030年)としては30%削減を必達、長期目標(2050年)としては50%削減を必達としている4)。なお、基準年はいずれも1990年としている。 •環境モデル都市とは–低炭素社会の実現に向けて、温室効果ガスの大幅削減の先進的な取り組みを⾏うモデル都市–豊田市(平成21年1月)をはじめ、23の自治体が日本政府より選定•豊田市のCO2削減目標–中期目標(2030年)•必達30%削減、チャレンジ50%削減–⻑期目標(2050年)•必達50%削減、チャレンジ70%削減 CO2排出をセクター(部門)別にみると、日本全体のCO2排出量の2割弱を占める運輸部門が担う役割は大きいと考えられる。なお、産業部門からのCO2排出量が多い豊田市では、豊田市全体のCO2排出量のうち約1割を運輸部門が占めている。

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