多様なモビリティ共存による低炭素交通の実現~ 次世代自動車の普及施策とその効果に関する検討 ~
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182-6.利用時インセンティブに関するヒアリング 次世代自動車の普及促進策として、海外では、駐車料金の無料化(割引)、高速道路料金の割引・無料化、高速道路でのHOVレーン(規定人数以上が搭乗している車のみ走行可能な車線)の走行許可等の利用時インセンティブの実施例がみられる。しかし、日本では次世代自動車の利用時インセンティブ実施例は少ない。 そこで、日本の次世代自動車に対する利用時インセンティブの実施例として、セントレア駐車場の低公害車利用割引の取組みについてヒアリングを行った。ヒアリングの概要を表 2-8に示す。2015年の低公害車割引の延べ利用数は約2万4千件であり、2010年の延べ利用者数が2,030件であったのと比較すると、5年で10倍以上に利用が進んでいる。ただし、2015年の駐車場全体の利用件数は約145万件で、低公害車割引の利用率は1.66%に留まっている。愛知県のHV保有率10%超からみれば、十分に認知・利用されているとはいえないと考えられるが、財政的な負担(24,000件×割引300円=720万円)も膨らんできており、対象車種の絞り込み(HVを対象から除く)も検討しているとのことであった。 表 2-8 セントレア駐車場のヒアリング概要 •ヒアリング先(セントレア駐⾞場)–中部国際空港株式会社商業事業部施設活⽤グループ田崎氏•セントレア駐⾞場の低公害⾞利⽤割引の取組–⾞検証のご呈示で300円割引(1時間300円、日最大1,500円)–対象5種:ハイブリッド自動⾞、電気自動⾞、天然ガス自動⾞、メタノール自動⾞、燃料電池自動⾞•ヒアリング内容–低公害⾞割引の利⽤数:約2万4千件/年(2015年)•2010年は、2,030件/年で、5年で10倍に。–駐⾞場全体の利⽤数:約145万件/年(2015年)1.66%–その他•環境⾞両の普及推進のため、開港当初から実施•割引があることを認知してもらうことも、まだ、課題である•ハイブリッド⾞を除いて、EV、FCVに限定する方向性も検討中•「愛知県の普及率から11.1%からみれば、⼗分に利⽤されていないので、ハイブリッドへの割引も継続して普及率以上の利⽤率を目指してほしい。」とコメント利⽤時インセンティブのヒアリング
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