多様なモビリティ共存による低炭素交通の実現~ 次世代自動車の普及施策とその効果に関する検討 ~
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92-3.次世代自動車(乗用車)のシェア 2-3-1.次世代自動車(乗用車)の販売シェアの推移 図 2-3に、日本の次世代自動車(乗用車)の販売シェアの推移を示す。ここでは、次世代自動車にはクリーンディーゼル車を含む。なお、図中に示した数値は、HVのシェアである。2011年度から2015年度まで、次世代自動車は徐々に販売シェアを伸ばしており、2015年度には30%弱である。次世代自動車のほとんどがHVであり、その販売シェアは、2011年度の15.7%から5年間で7.6ポイント上昇し2015年度には23.3%に達している。なお、この集計は、乗用車の全体の分母に軽乗用車を含んでいる。軽乗用車を除き、普通乗用車、小型乗用車のみを対象にすると、2015年度のHV販売シェアは35%に達する。 15.7%19.3%21.0%21.3%23.3%0%20%40%60%80%100%20112012201320142015fiscal yearothersClean dieselFCEVBEVPHEVHEV (出典) 一般社団法人全国軽自動車協会連合会、一般社団法人日本自動車販売協会連合会、一般社団法人日本自動車工業会のデータを元に筆者作成 図 2-3 次世代自動車(乗用車)の販売シェアの推移 2-3-2.HV乗用車の保有シェア 図 2-4に、2016年3月末時点のHV保有シェアを示す。HVの保有シェアは9.0%であり、販売シェアが23.3%に達していることを考慮すると、次年度には10%の大台を超えると推測される。なお、軽乗用車を分母から除いた保有シェアは14%であった。次世代自動車の大量普及という観点からは、さらなる普及が必要である。 HEV; 9.0%others; 91.0% 図 2-4 HVの保有シェア(2016年3月末時点)

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