自動運転普及がもたらす都市交通への影響調査
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813)自動運転に対する関心 C5、C6が関心を持たない傾向にあり、中でもC5については、法律や保険、車両価格や利用料などの個人が自動運転を利用する際に関係する項目に対する関心は特に低い(表 6-7)。利便性や安全性や環境などの社会的な項目よりも低いことから、C5は、自らは自動走行車と関係がないと認識している可能性がある。 4)自動運転に対する心配 C6は心配因子の値が最も大きい群であり、ほとんどの項目では因子負荷量が最も高い傾向にあるが、車両価格高騰や雇用の減少では他の項目と比較して値が少なくなる(表 6-8)。これから、C6が交通事故や運転マナーや技能低下という道路交通における悪影響を特に心配する傾向にあると言える。 心配因子の平均値が2番目に大きいのはC1の積極的利用群であることも注目に値する。自動運転の普及に賛成する一方で、心配もしているということが明らかになった。C1とは対照的に、C1の次に自動運転の普及に賛成する割合が多いC2は、心配因子が最も小さい。手放しで自動運転の普及を賛成する群と、心配を抱きつつ普及を賛成する群が存在する。 表 6-7 クラスター別のAVsに関心のあること(間隔尺度の平均値) 利便性安全性環境法律保険車体価格利用料金C11.59(0.36)1.72(0.26)1.18(0.16)1.32(0.14)1.47(0.24)1.51(0.25)C21.59(0.35)1.70(0.23)1.18(0.16)1.46(0.28)1.49(0.27)1.55(0.29)C31.42(0.18)1.74(0.27)1.35(0.33)1.48(0.29)1.59(0.37)1.59(0.34)C41.46(0.22)1.72(0.26)1.29(0.28)1.54(0.36)1.59(0.36)1.59(0.33)C50.61(-0.62)0.90(-0.57)0.33(-0.69)0.22(-0.96)0.18(-1.05)0.41(-0.85)C60.11(-1.13)0.42(-1.05)0.21(-0.81)0.37(-0.81)0.25(-0.97)0.15(-1.11)ALL1.24(0.00)1.47(0.00)1.02(0.00)1.18(0.00)1.22(0.00)1.26(0.00)()全体の 平均値との差 表 6-8 クラスター別のAVsに心配すること(間隔尺度の平均値) 故障等による事故責任が不明確運転者マナー低下運転者技能低下車両価格高騰雇用減少C12.91(0.39)3.01(0.45)2.84(0.39)2.95(0.43)2.75(0.39)2.44(0.42)C22.17(-0.35)2.12(-0.44)1.95(-0.50)2.03(-0.49)1.98(-0.39)1.69(-0.34)C32.81(0.29)2.89(0.33)2.80(0.35)2.77(0.25)2.65(0.28)2.14(0.11)C42.43(-0.09)2.46(-0.09)2.38(-0.07)2.48(-0.04)2.38(0.02)2.04(0.01)C51.78(-0.74)1.78(-0.78)1.68(-0.77)1.68(-0.84)1.83(-0.54)1.54(-0.49)C62.95(0.43)3.02(0.46)3.01(0.56)3.17(0.65)2.48(0.12)2.26(0.23)ALL2.52(0.00)2.56(0.00)2.45(0.00)2.52(0.00)2.37(0.00)2.03(0.00)()全体の 平均値との差

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