自動運転普及がもたらす都市交通への影響調査
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695-5-5.AEBSの作動に対する認識 AEBSの作動が運転者の意図と異なる状況で発生した場合、AEBSに対する運転者の信頼感を損なうだけでなく、場合によっては誤操作や混乱を誘発し危険な状況が発生する恐れがある。こうした状況を把握するため、Webアンケートでは、AEBSの誤動作について「AEBSが自分の意思や想像とは異なる動きをした」経験の有無を質問した。分析は、AEBSに期待する効果の認識別に行った。 その結果、全体では作動経験なしが全体の半分程度を占める。違和感なし(全くなし・あまりなし)が2割程度を占める一方、違和感あり(ややあり、とてもあり)もまた2割程度を占める。 AEBSを搭載することで「とても安心」な人は「全く違和感なし」が15%で最も多い反面、「やや違和感がある」も16%存在する。AEBSの効果を期待していない人は、作動経験がない人が64%を占め、AEBSの動作に「とても違和感がある」人が23%を占める。 具体的な違和感の内容や、作動時の状況が不明であるため詳細な考察はできないが、利用者の中で一定の割合で違和感を抱いている人が存在している状況が確認できた。AEBS利用者に対して、AEBSの作動に対する理解や正しい認識を持ってもらうことが引き続き重要であると言えるであろう。 15%2%5%7%16%16%5%15%5%9%0%7%16%14%5%14%3%6%23%6%46%53%64%51%0%20%40%60%80%100%とても安心(N=150)やや安心(N=219)効果なし(N=22)全体(N=391)全く違和感なしあまり違和感なしどちらとも言えないやや違和感ありとても違和感あり作動なし** 図 5-7 AEBSに期待する効果の認識別のAEBS作動時の違和感(AEBS搭載者のみ)

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