自動運転普及がもたらす都市交通への影響調査
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303-4-5.環境の面からみた光と影 (1)光の側面 • 環境負荷削減:環境的に最適な運転制御により環境負荷が減少する可能性がある60) (2)影の側面 • 環境負荷増大:自動運転により自動車の利便性が向上し、その結果自動車利用が増加することによる環境負荷が増大する可能性がある57) 3-4-6.都市・土地利用の面からみた光と影 (1)光の側面 • 土地利用の高度化1:オートバレーパーキングにより都市内の駐車場が低未利用地に再配置されることで、土地利用が高度化する可能性がある60) • 土地利用の高度化2:都市内における物流車両等の拠点が低未利用地に分散化することで、土地利用が高度化する可能性がある61) • まちの活性化:都市内へのモビリティの向上により、まちへの来訪者が増加する可能性がある。また、来訪者の増加によりまちが活性化する可能性がある61) (2)影の側面 • 都市の低密度化:自動運転の過度な普及により都市縁辺部のモビリティが向上し、都市の低密度化が進展する可能性がある57) • インフラ整備コストの増大:適切な白線や交通規制等の標識や標示以外に自動走行時に必要がない自律型の自動運転に対して、インフラ側にも何らかの整備が必要となる協調型のシステムが採用された場合、システムに対応したインフラ整備コストが増大する可能性がある66) 66) 例えば高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部:官民ITS構想・ロードマップ2016,2016.5.を元にした筆者の想定

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