自動運転普及がもたらす都市交通への影響調査
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20(2)愛知県をフィールドとした取り組み 愛知県では、交通事故死者数全国ワースト1位の返上や、自動車産業の新技術開発を促進することを狙い、公道での自動走行実証実験の支援などに取り組んでいる。特に、「愛知県自動走行実証実験ワンストップサービス」では、公道での実証実験に必要となる各種手続きを愛知県が一手に引き受け、円滑な実証実施を可能とする態勢を構築している。 また、警察庁による「自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドライン(2016年5月)」の策定を受けて、独自に自動走行の公道実証実験の実施要項25)を定め、企業や大学が愛知県内の公道で実証実験を実施する際の警察や道路管理者等の調整等の支援を行うこととしている。 また、2015年8月に国家戦略特区(近未来技術実証特区)に区域指定されたことを受け、2016年度から新たに自動走行実証推進事業を展開している。表 2-7に示す15市町を対象として実施された。この内、春日井市、設楽町、豊田市、南知多町の4市町の実証では、モニター調査が実施された。この実証には、受託者としてアイサンテクノロジー、名古屋大学、アイシン・エイ・ダブリュ、SBドライブ、ZMPが参画している。 愛知県だけでなく、幸田町、あま市、刈谷市、日進市において市町独自の自動走行の実証実験や体験試乗会が開催されている。 表 2-7 愛知県自動走行実証推進事業 市町村実証ルート一覧 資料:愛知県HP26) 25) 愛知県産業労働部産業振興課:愛知県自動走行公道実証実験実施要項,2016.7. 26) 愛知県産業労働部産業振興課:http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyoshinko/jidousoukou-itaku.html

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