自動運転普及がもたらす都市交通への影響調査
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11官民ITS構想・ロードマップ201615)では、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えて、高速道路での自動走行システムや、限定地域での無人自動走行移動サービスの実現を目指している。 また、これまでにも紹介したSIP-adusの取り組みを進めている。SIP自動走行システム研究開発計画16)でも、自動走行システムの実現と普及について、2017年までにレベル2、2020年を目途にレベル3、2025年を目途に完全自動走行システム(レベル4)の市場化が可能となるよう研究開発を進めることとしている。 ここで、自動運転レベルの定義について表 2-4に示す。 表 2-4 安全運転支援システム・自動走行システムの定義 分類概要注(責任関係等)左記を実現するシステムドライバーへの注意喚起等ドライバー責任レベル1:単独型加速・操舵・制動のいずれかの操作をシステムが行う状態ドライバー責任レベル2:システム複合型加速・操舵・制動のうち複数の操作を一度にシステムが行う状態ドライバー責任※監視義務及びいつでも安全運転できる態勢レベル3:システムの高度化加速・操舵・制動を全てシステムが行い、システムが要請したときのみドライバーが対応する状態システム責任(自動走行モード中)※特定の交通環境化での自動走行(自動走行モード)※監視義務なし(自動走行モード:システム要請前)レベル4:完全自動走行加速・操舵・制動を全てシステムが行い、ドライバーが全く関与しない状態システム責任※全ての行程での自動走行「完全自動走行システム」(注)いずれのレベルにおいても、車両内ドライバーは、いつでもシステムの制御に介入することができる。「安全運転支援システム」「準自動走行システム「自動走行システム」自動制御活用型情報提供型 資料:官民 ITS 構想・ロードマップ 2016をもとに作成15) 15) 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部:官民 ITS 構想・ロードマップ 2016 ~2020 年までの高速道路での自動走行及び限定地域での無人自動走行移動サービスの実現に向けて~,2016.5. 16) 内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当):戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム研究開発計画、2016.10.<再掲>

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