自動運転普及がもたらす都市交通への影響調査
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7また、行政機関からも、AEBS装着支援施策の効果を評価した報道がなされている。 国土交通省では、AEBSを装着した事業用自動車の導入に対し、平成19年度より購入補助を実施するとともに、平成26年度からはその装着の義務付けを段階的に実施している。 国土交通省中部運輸局では、管内の物流事業者10事業者を対象に、所有する6,100台の車両に対して分析調査をした結果、追突事故の発生率が3分の1であるという事故削減効果が認められたと発表した11)。乗用車だけでなくトラックなどの物流車両においてもAEBSの事故削減効果が現れている。さらに、同報道によると上記事業所におけるAEBS搭載車の普及率は平成27年12月までに約4割に達している。今後、義務付けが進むとさらに普及することが期待され、より大きな事故削減につながることが期待される。 なお、大型貨物車の事故内訳は、追突事故の割合が52.9%(平成26年度)を占めており、その削減効果は大きいといえる。 資料:国土交通省中部運輸局HP11) 図 2-3 AEBS搭載車の事故発生率の比較と搭載車両数の推移 資料:国土交通省中部運輸局HP11) 図 2-4 大型貨物自動車の事故内訳(平成26年度) 11) 国土交通省中部運輸局:Press Release 衝突被害軽減ブレーキ装着車の追突事故発生率が1/3! ~衝突被害軽減ブレーキの装着車が増加中~,https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/kisya015/kousei20160229.pdf,2016.2.

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