高齢者モビリティの選択要因と支援方策に関する研究
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56 情報提供のための支援ツール(最寄バス停簡易検索システム)の作成と試行 (1)はじめに 今後、公共交通を利用したことがない高齢者(高齢ドライバー)へ、公共交通の情報提供およびバスへの乗車経験を促す仕掛けづくりが重要になる。 バスの情報提供を進めるうえで、住民の居住地(バス停沿線か否か)を考慮した情報の展開が必要であるが、おいでんバスのことを詳細に知っている人はバス会社・行政担当者・研究所担当者など一握りである。他主体が連携して高齢者のモビリティ環境を改善していくためには、情報提供側(高齢者講習を実施する自動車学校職員、地方自治体、警察、その他高齢者が利用する施設等)における情報の質の向上、均一化、労力削減が望まれる。 そこで、自宅や施設に近接するバス停を検索し、乗車できる路線の時刻表などの情報を簡単に入手できるシステムを作成し、情報提供主体である豊田市役所交通政策課職員による試行を行った。また、高齢者の移動とは異なるが、エコ交通の一環としてモビリティ・マネジメントに取り組んでいる民間企業においても試行した。 (2)システムの概要 1) 住所、施設名、町名を入力【図3-20】 2) 最寄り(500m圏 ※距離は変更可能)のバス停名と、当該バス停で利用できる路線名・行先・主な沿線施設・ガイドブック頁を一覧で出力【図3-21】 3) 路線名をクリックすると時刻表が開く(別ウィンドウ)【図3-22】 4) 一覧の下に地図を表示(検索位置、最寄りのバス停位置) 5) A4サイズでプリントアウトをすることを想定したレイアウト 図3-20 システム初期画面

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