高齢者モビリティの選択要因と支援方策に関する研究
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53 出前教室の実施 (1)はじめに バス利用促進及び高齢者の移動手段の確保を目的として、地域特性が異なる都市部と山間部の2地区の高齢者団体を対象として高齢者向けの出前教室を検討・実施する。 教室の内容は、高齢者団体代表と事前協議のうえで決定した。なお、豊田市交通政策課が実施している「平成28年 豊田エコ交通出前教室業務委託」および中京大学心理学部向井研究室と連携して実施した。調査票は別添資料に示す。 表3-1 対象と活動実績 地域 団体名 参加者数 教室の内容 都市部:五ケ丘 豊五会 23名 • バスマップ、バスガイドブックなどを用いて豊田市の公共交通についての解説 • バス停毎の施設情報を掲載した資料を配布 • マイ時刻表の作成 山間部:旭地区 げんき会 14名 • バスマップ、バスガイドブックなどを用いて豊田市の公共交通についての解説 • バス停毎の施設情報を掲載した資料を配布 • バス乗降方法を詳しく解説 (2)都市部:五ケ丘(豊五会)での実績 平成28年11月2日、五ヶ丘第一自治区集会場(いこいの家)にて80歳以上11名を含む23名の参加者を対象に出前教室を開催した。当日は1時間の枠の中で、①豊田市の公共交通についての解説(15分)、②マイ時刻表の作成(30分)、③アンケート(10分)のスケジュールで実施した。 当該地区では、豊田市の公共交通について解説したのちマイ時刻表作成を行った。しかし、バスの利用に慣れていない高齢者が、バスマップ(路線図)とバスガイドブック(時刻表)を使って、買物先や通院先までの所定のバス(バス停、時刻)を抜き出すことは、非常に困難な作業であり、予定していた時間内で完了することが難しかった。
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