高齢者モビリティの選択要因と支援方策に関する研究
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3 2.高齢者講習結果による高齢者の運転特性の分析 高齢者講習とは 高齢者講習は、運転免許の更新期間が満了する日の年齢が70歳以上の高齢者が受講する講習である。当該講習では、身体的な機能低下が運転に及ぼす影響を講義し、視力や運転操作に問題がないかを診断する。加えて75歳以上は記憶力や判断力の状態を検査するための「講習予備検査(認知機能検査)」も実施される。高齢者講習の概要を表2-1に示す。 表2-1 高齢者講習の概要(2017年3月以前) 対象者 運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が70歳以上の方 受講期間 免許証の更新期間が満了する日の6ヵ月前から更新期間満了日まで ※更新期間満了日は誕生日の1ヶ月後なので、誕生日の5ヶ月前~1ヶ月後まで。 受講方法 予約制。高齢者講習のお知らせのはがきに記載されている指定の自動車教習所などに直接連絡をして予約を行う。 内容 • 座学:ビデオなどで交通ルールを再確認する。 • 適正検査:ドライブシミュレーターなどを利用して、動体視力や夜間視力を測定する。 • 運転実技:教習車を運転して、運転技術を確認する。 • 討議(ディスカッション):運転実技の反省点を検討する。 料金 75歳未満:5,600円(講習手数料) 75歳以上:5,850円(検査手数料650円+講習手数料5,200円) 受講時間 計3時間(座学30分+適性検査60分+運転実技60分+討議30分) なお、平成29年3月12日から、高齢運転者に関する交通安全対策の規程が整備され、新しい高齢者講習制度が適用となる。現行の高齢者講習制度とは内容や流れが大きく異なる。 新しい高齢者講習は、75歳未満は高齢者講習の『合理化』、75歳以上は講習予備検査(認知機能検査)の結果によって『高度化』または『合理化』が図られる。さらに、現行と同じく免許更新時に実施する高齢者講習に加えて「免許更新時以外の臨時認知機能検査及び臨時高齢者講習制度」が新設された。 新しい高齢者講習制度の流れを図2-1に示す。
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