高齢者モビリティの選択要因と支援方策に関する研究
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44 3.免許返納後の高齢者の移動手段を支える連携方策の検討 これまで自動車を利用してきた高齢者が、自動車以外の他の交通手段を選択できる環境づくり・サポートが重要になる。本研究では、『必要とされる情報を的確に提供すること』・『公共交通に触れあう機会の創出』を念頭に、免許返納後の高齢者の移動手段を支える連携方策を検討する。 自動車安全運転技術講習会における公共交通の情報提供 (1)はじめに 公共交通に関する情報は、必要に応じて利用者(公共交通を利用する際に必要となる人)が収集する、もしくは地域公共交通の運営主体がプッシュ型で提供していることが多い。自動車中心の生活を送ってきた高齢者にとっては、乗り慣れていない・乗ったことがない公共交通の知識は乏しく、免許返納への不安を助長し返納への決心を阻害している可能性がある。 そこで、公共交通の情報が必要とされる可能性が高い環境(ここでは、自身の運転力量が確認できる機会である高齢者講習や安全運転技術講習会など)において公共交通の情報提供を行う。 図3-1 取組みの位置づけ 公共交通:鉄道・バス・タクシー福祉交通:送迎バス、福祉有償家族の送迎運転の継続高齢者講習講習予備検査+高齢者講習65歳・・・・70歳・・・・75歳・・・・80歳・・・・85歳~手段選択の機会手段選択の機会

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