高齢者モビリティの選択要因と支援方策に関する研究
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41 「一時停止標識のある交差点」の運転行動別にブレーキ反応時間の差の検定(ブルンナー=ムンツェル検定)を実施した結果(表2-27)、いずれの検査結果においても差が確認され、2段階停止を行っている高齢者はブレーキ反応時間が速い傾向である。 表2-27 「一時停止標識のある交差点」の運転行動とブレーキ反応時間 n 選択反応検査 ブレーキ反応時間 不偏分散 標準偏差 標準誤差 ブルンナー=ムンツェル検定 2段階停止なし 207 0.757 0.029 0.172 0.012 P=0.0477* 2段階停止あり 115 0.722 0.021 0.145 0.014 n 注意配分複数作業検査 ブレーキ反応時間 不偏分散 標準偏差 標準誤差 ブルンナー=ムンツェル検定 2段階停止なし 207 0.761 0.034 0.185 0.013 P=0.0026** 2段階停止あり 115 0.705 0.016 0.127 0.012 その他、性別・運転頻度・保有免許種・講習予備検査結果とのクロス集計の後、χ2検定を行った結果、運転頻度のみ有意な差が確認され、毎日運転している高齢者は2段階停止を行い、運転頻度が少ない方は2段階停止を行わない傾向である。 図2-25 「一時停止標識のある交差点」の運転行動と性別(χ2検定:p=0.0518) 1317685300%20%40%60%80%100%男性女性2段階停止なし2段階停止あり

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