高齢者モビリティの選択要因と支援方策に関する研究
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39 運転行動診断に基づく運転特性分析 (1)運転特性の類型化 運転行動診断結果(図2-4)を用いて、高齢者の運転特性の類型化を行う。運転行動診断は教習所内に設定されたコースを実際に運転し、助手席に同乗している指導員が各診断項目(表2-25)の達成状況(達成できた場合はチェックを入れる。講習予備検査で第一分類と第二分類となった方で診断項目が非達成だった場合、何回目で達成できたか)を確認する。当該診断結果を用いて運転特性の類型化を行ったクラスター分析の結果を図2-24に示す。 表2-25 運転行動診断の診断項目 情景 診断項目 A:信号機のある交差点 信号手前で減速、信号の確認、信号に従った運転 B:一時停止標識のある交差点 交差点手前での徐行、一時停止標識の確認、確実な停止、停止位置、交差道路の安全確認、二段階停止 C:進路変更 合図の有無、合図の時期、安全確認、緩やかな進路変更 D:カーブ走行 カーブの手前での減速、曲がり具合に応じた速度、ふらつきのない運転、正しい運転姿勢 図2-24 クラスター分析結果 00.511.522.5A信号の確認A信号に従った運転C安全確認C緩やかな進路変更Dふらつきのない運転C合図の有無C合図の時期Dカーブの手前での減速D曲がり具合に応じた速度D正しい運転姿勢B交差点手前での徐行B交差道路の安全確認B一時停止標識の確認B停止位置B二段階停止樹形図

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