高齢者モビリティの選択要因と支援方策に関する研究
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24 (3)ブレーキ反応時間の年齢階層別比較 年齢階級別にブレーキ反応時間を算出し、階層別の違いを明らかにする。なお集計単位は、全ての被験者を対象とした『全体』、5回の検査を誤反応なく実施できた『誤反応なし』、5回の検査のうち一度でも誤反応があった『誤反応あり』の3区分とする。(『全体』=『誤反応なし』+『誤反応あり』)検定は、対応のない2標本の母集団分布の同一性を検定するブルンナー=ムンツェル検定を用いる。 1)選択反応検査(全体) 分析の結果、「年齢階級1(~74歳)」と「年齢階級2(75歳~79歳)」、「年齢階級1(~74歳)」と「年齢階級3(80歳~84歳)」の間に差があることが確認された。年齢階層別の集計結果を表2-6・図2-12、ブルンナー=ムンツェル検定結果を表2-7に示す。 表2-6 年齢階級別 基本統計量 年齢階級1 (~74歳) 年齢階級2 (75~79歳) 年齢階級3 (80~84歳) 年齢階級4 (85~歳) n 201 77 43 10 平 均 0.7280 0.7634 0.7998 0.7877 不偏分散 0.0249 0.0253 0.0607 0.0341 標準偏差(SD) 0.1579 0.1590 0.2463 0.1847 標準誤差(SE) 0.0111 0.0181 0.0376 0.0584 最小値 0.4500 0.5400 0.5200 0.5800 最大値 1.4100 1.3500 1.9000 1.1100 表2-7 ブルンナー=ムンツェル検定結果(両側P値) 図2-12 年齢階級別の平均値グラフ 00.20.40.60.811.2平均値グラフ平均+SD平均+SE平均平均-SE平均-SD 年齢階級1 年齢階級2 年齢階級3 年齢階級4 年齢階級1 0.0162* 0.0235* 0.1799 年齢階級2 0.4078 0.4362 年齢階級3 0.4918 年齢階級4 *:P<0.05 **:P<0.01
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